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でばなをくじかれるというか、夕方6時半からどしゃぶり。夜のお店にとってはありがたくない雨である。
その日、売上達成のお祝いに、会社の近くでとりあえず祝杯をあげた3人。勢いづいてそのままというわけにはいかず、あまり行き慣れていない高級そうなクラブへ。
一人1万ぐらいはという気持ちで入るが、そこには客は一人もいない。お店の女の子が3人ついて楽しく盛り上がった。ところが2時間が経とうとしても誰も客が来ない。途中でママも席に着きしっとりとした充実の時間過ごすが、1万円割カンではすまなくなりそうで「酔えない」。しかし帰ろうにも他に一人もいないので帰れない。ま、仕方ない、1.5万〜2万はと覚悟を決め、ほたるの光を聞くまでいたそうです。
そして恐る恐る会計をしたのですが、なんとママは「今日はいいです」と言う。初めてのお店で、しかも高いボトルまで入れたのに“ただはない!!”。酔いが醒めてしまうような天使のささやきに「エー?いくらですか」と尋ね返すと「今日は雨でお客さんが来てくれなかったので、とってもありがたいんです。またきっと来てくださいネ」ということで結局お金は払わずじまい。
そしてそれぞれ3人はそのお店に時々行くのですが、いつ行っても満席でお店には入れずしばらくはお礼の飲み直しが出来なかったそうです。
あの夜は何だったんだろうと時々不思議な気持ちになりながら、月に1〜2回はママの心意気に感謝しつつ彼らは通い続けているいるそうです。 |
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