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column #1 いつか来た「まち」 |
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旅をして初めての「まち」なのに、かつていつか来た「まち」を感じることがあります。こういう経験は私だけでなく多くの人にあるようです。ちょっと不思議な気持ちになったりもしますが、その感じはたぶん郷愁みたいなものだろうと思います。そしてそれは生まれ育った「まち」になんともいえない「ときめき」を覚える時でもあります。
この思いを気付く時間が我がふるさとである「まち」を感じる時です。そして、それは単に美しいとか豊かであるとかいうことではなくてもよいのかも知れません。
私達がまちづくりに思いを馳せる時、その方向性はこういった、つまりどこかへ出かけた時、なんとなくふるさとのかおりを感じ、そして、あ・幸せだなと思えるような自分の「まち」であってほしい……と思えるだけでよいような気がします。
ともするともっと活性化できないか、もっと豊かになれないかと現状に満足しないことがまちづくりと思いがちななのですが、それだけではないという考えを忘れてはいけないと思います。
また、こういうふるさと愛みたいなものをもたれる方がひとりでも多くなれば、本当に誇れる町になれるのではないでしょうか。
ふるさとの良さはなかなかその地で生活している時には分からないところもありますが、それに気付いて幸せを実感できたら、とってもステキなこととこの頃、特に強く感じるのです。 |
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