「集いの小径」を、あなたはどう使いますか? |
古町の中央部、郵便局南隣に建設の鎚音が響きます。計画に添ってある部分は壊し、補強工事を工夫しながら民家の再生が進められています。その建設の進行を見ながら、我が情報部員が印象を報告。 |
(株)まち工房たなぐら(吉田勝英代表取締役)が発注した「集いの小径(こみち)」建設工事は、11月も下旬となり、東側奥の住宅と赤瓦を見せていた母屋の一部は取り壊され、母屋に添った誘導スペースとイベント広場はすっきり突き抜け、その大きな広がりは目を見張るばかりの空間として形を現しました。来る春4月、オープンを目指す「集いの小径」に期待をふくらましての第1弾を取材報告します。
現在、下記平面図にある通り表通りに面したテナント1部分と蔵座敷と呼んでいたテナント2部分、そして道具蔵であったところを同時並行に工事が進行しています。
道具蔵は予想されたように難工事になっており、見学させていただいたところ、「これは壊してから造った方が工事も簡単で安上がりかな」と素人目にも理解できました。閉鎖した期間の長さのせいか饐えた匂いと、腐りかかっている木材部分もあり、早々に表に出てしまいました。これは補強工事に相当に手間、暇ががかかると思いますが、再生工事の宿命ですから徹底的にやっていただくしかないと思いました。
引き続き第1現場。表通りに面しているテナント1は、「食」のメイン空間として古町通の顔になるぐらいの潜在的なパワーを感じさせる場所です。
ここは庭を見渡せる光の満ちあふれる場と、光を遮蔽できる場が同じ空間の中に閉じこめられるという「なんとも贅沢なところ」と勝手に想像たくましくして感心しました。
テナント2現場の工事は、蔵座敷が独立したスタイルで、重厚な土蔵扉がいかにもインパクトの強い印象を感じさせる。かつて狭苦しいイメージのあった空間が2階を壊して吹き抜けにしたところから、落ち着いたシックなイメージができあがりそうで期待充分というところです。
そして、肝心の全体を貫く誘導スペース。御影石を敷く小径、芝生を敷き詰め、大きな松と木陰を作る植裁のある庭と、根小屋川を背に置いた広場。そして入り口そばにある駐車場。これはすごい!まちなかに、この棚倉に初めて見る民間のビッグスペースといえるかもしれません。
(取材W・U) |
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広場から見る工事の様子
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蔵座敷入り口
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工事中の現場テナントが入る
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道具蔵入り口
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工事中の道具蔵は多目的ホールに変わる
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「集いの小径」って何でしょう?
「集いの小径」の名は、「この場所にいろんな人達が集まって、交流と行動を起こすための話し合いができる場所を意味しています。
TMOとはタウンマネージメント組織をいいます。町に賑わいを創出したり、住民が住みやすいまちづくりのために、地域や町役場さんと話し合いをして、提案したり協力しあって実現していく。今はどこの自治体も予算の削減等により、役所のスリム化が大きなテーマのひとつになっています。従来、役所でやっていたことをTMOが請け負い、事業化している地域が増えています。誕生したばかりのまち工房が、何でもできるわけではありませんが、少しづつ手がけていくことになります。
わかりやすくTMOを表現すると、役場と民間のちょうど中間に位置する役割を担うことになります。地域はそこに住む住民が、自分たちの手で住みやすい町になるべきだというのがTMOの指針といわれます。ですから一部で言われるように、「株主ではないから」とか、「関係者以外は入りにくい」といったお話を聞きますが、本来住民に開かれたフリーな場所なのです。
お金出した人も大事。夢を持って集まる人も、趣味をもって集まる人も、技術をもって集まる人も大事。汗をかいてくれる人はもっと大事。
あなたの考えを、教えてくれませんか?
これから多目的ホール・広場の利用方法が検討されていくことになります。
例えばホールについて「ミニ演奏会」、「カラオケ教室」、「貸しスタジオ」、「商店の展示会」、「小講演会」、「パーティ会場」、「落語のステージ」、「会議室」、「映画鑑賞会」エトセトラ…。
広場の有効利用と併せると結構なビッグイベントにも使えそうな気もしていますが…。
いかがでしょうか?あなたのご意見や提案、手紙やはがき・メールなどで、ぜひまち工房までお知らせ下さい。(匿名でもOK)
宛先 〒963-6131棚倉町古町16-4
(株)まち工房たなぐら
まちづくり情報部会宛
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